#14 下北沢でまた会えない話
去年はたくさん下北沢に行ったような気がする。松屋も、ガストも、サイゼリヤも、マックも。近松もモザイクもスリーも。
ちなみに初めて下北でライブを見たのは2016年の12月、Suck a Stew Dryの5人として最後の対バンライブ。
『二時二分』という曲に“下北沢でまた会いましょう”という歌詞があって、当時のわたしはなんとなく、この下北沢GARDENという場所でまた大好きな曲が聴けるような、そんな気がしていたから、下北沢でこのフレーズが聴けたことに陶酔していた。
現在は4人で別な名前のバンドとして活動しているから、当時想像したような時間はもう来ることはないのだけれど。
あの頃大好きだった曲はもう聴くことはできないし、彼らも今のバンドを前のバンドの延長線上にあると思ってはいない。
わたしが好きなのは“あの頃”。今を否定するとかじゃなくて、単に、別の時間軸で進むようになったとかそういう感覚。言葉は悪いかもしれないけれど、無関心に近いのかもしれない。
きっとまた出会うべきタイミングで、出会うのだろうなあと思う。
わたしの大好きなバンドとは下北沢でまた会えない。そんな話。
その次の日、渋谷クワトロにて正真正銘のラストライブが行われた。
「明日から何を着て出かけようか」と始まって、「明日から何を着て出かけようか」で終わったことがとても印象に残っている。ユーズドクロージングとトロイメライ、どちらも大好きな曲だ。
その日食べるもの、着る洋服、聴く音楽、会う人、話すこと、やること、したいこと、しなきゃならないこと、日常には大小関わらずたくさんの選択肢があって、そこからひとつひとつ選んで暮らしている。
格好つけてめちゃくちゃなことを書いているんですけど、本題は先日買った可愛い(派手な)アウターを着たいなあって話です。明日から赤いアウターを着て出かけたい。
早く暖かくなってほしい。
あと、明後日面接を受けるので証明写真を撮りに行きたいのに財布に700円しか入ってないから困ってます。
おわり。